釜揚げそばってご存知ですか?
釜揚げうどんはありますよね。その食べ方とも別物なんです。
茹でた蕎麦がその蕎麦湯と一緒に丼に盛られてきて、そこに麺つゆを
加えながら!食べるんです。
これは島根県出雲地方の独特の食べ方のようです。
出雲蕎麦の冷たいのは割子蕎麦といって、小さな容器に三段など
重なってくるのですが、これもつゆに麺をつけるのではなくかけて
食べるスタイル。薬味も山葵ではなく紅葉おろしがついたりします。
前回出雲に行った時は、この割子そばを楽しみましたが、今回は釜揚げをいただきました。
松江の神代そばは、最初から薄めにつゆも入ってます。
まずは一口、?薄いのでつゆを足します。
十割の蕎麦はたっぷりで熱々、蕎麦湯効果もあって最後まで冷めません。
薬味は葱、海苔、鰹節。
鰹とかえしの効いた濃い関東風蕎麦とは全く別物で、最初は正直うへ〜?と
なりましたが、食べ進むとなるほどこれはお粥的な感じなんです。
とろりとした汁、風味よい蕎麦、熱々で温まる。
飲んだ後、飲みすぎた翌日、寒い日、風邪気味の時なんかにぴったり
やさしい滋養食といった雰囲気。
おもしろいですね。
出雲の人たちと話していたら、「え?釜揚げってみんなしないの?」と
言われてびっくりでした。
家庭でも作りやすいかもしれませんね、でもいい手打ち蕎麦じゃないと
とろりとしないし美味しくないかな。
友人は風邪の時なんかに麺を洗わず鍋一つですぐ出来て、生姜など
入れると温まっていいと言ってました、確かに!
釜揚げそば、見つけたら食べてみてください。
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