2017年01月18日

シャトルシェフは油にとっても素晴らしい

油屋ごはん(本)のくいしんぼう編集者堀江さんが度々言うんです。
黒豆がとってもよく出来たのよシャトルシェフで、とか蒸し物も楽なのよ
シャトルシェフで、とか。
昆布巻きもいいわよ〜とか林檎のコンポート、柚子のマーマレードも。
シチューもいいし、肉じゃがの人参とかすごく美味しいの…。

すっかりシャトルシェフが気になりだした私。
え、朝仕込んでいけば夜出来てるの?とか(さすがに6時間以上は厳しいらしい)
だって煮物冷めないと味しみないでしょ?(不思議にできたても気にならない美味しさ)
など質問攻めにした挙句、サイズを検討。

4歳児はまだまだ小食だしいっぱい作ると飽きちゃう私、とりあえずスープ
や副食作り用に2人用(1.6L)にしてみました。(ちょうど誕生月!)


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ちなみに手前はステンレスメッシュのコーヒーフィルター(SCS)
これで紙フィルターは卒業です。粉残りは最初気になりましたが慣れて来ました。
カラフェの底にたまるのでカップに注がないように残してます。


さてシャトルシェフ、早速煮てみましょう!

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●かぼちゃの煮物

かぼちゃと麺つゆ、水を火にかけ沸いたら5分蓋をして煮て保温鍋へ。
15分でしっとりやわらか、煮崩れなし。(子供用に小さめカット)
これは楽チンだわ。


はい、シャトルシェフは何でも3〜8分くらい加熱後、保温鍋に入れて
10分から1時間くらい放置すれば完成するというしくみ。

茹でもの、蒸しもの、スープ、煮込み、ごはん!そして麺茹でまでできると。
楽、かつ省エネ!
暑くて火を使いたくない夏こそ便利なのでは!?と実感しました。


作ったもの一挙公開します。


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●肉じゃが

挽肉しかなかったので鶏じゃがですが…。
これは保温時間25分だとちょっと人参硬めでしたが十分な仕上がり。
なるほど1回冷めてないのに味もついてます。
急ぐなら小さく切ればいいかも。

ひとつだけ守ることは煮汁はたっぷり!ということ。
素材が汁に浸かってないと味がしみないので。


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●プリン

なめらかとろとろ!
茶碗蒸しや温泉卵も楽になりそう〜!
ただ1.6Lだと普通サイズの茶碗蒸し2個もぎりぎりかもしれません。



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豚肩肉の塊に塩胡椒をすりこんで表面を焦がしたら…。


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半分に切った芽キャベツの上に置き4つ割りのトマト、水、ローリエ、醤油。
沸いたらアクを取って蓋して6分くらい加熱。保温鍋に1時間強放置。

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●豚肉と芽キャベツのあっさりトマト煮


しっとり柔らかに煮上がった豚肉はスライスしてスープとともに。
食べる時にEXVオリーブオイルを回しかけて!

そうなんです。油にとってもシャトルシェフは素晴らしい!!

長時間加熱しない、保温時は100度超えない=酸化しない

ベースに使うのも最低限の加熱だし、保温鍋に入れる前にオイルを入れる、
出来てから仕上げにかける、という使い方がとても生きてくるのです。



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●根菜の煮物

長芋や人参、蓮根や牛蒡などちょっと炒め煮にしておいたり…。
薄味に下茹でして常備しておくと付け合せにも便利。


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●野菜スープ

大根や人参の剥いた皮を刻んで冷凍してあったのなんか放り込んで
野菜ストック、ベジブロスも放置で簡単!
味噌入れれば味噌汁に。
トマトやベーコンでアレンジしてミネストローネにも。


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●骨付きチキンと白菜の煮込み

ブツ切り鶏肉、生姜、酒、白菜、水、塩昆布!
白菜とろとろスープ美味しい。
仕上げに上品な玉締めしぼり胡麻油を。


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●里芋煮

出汁がしっかりしみて柔らかく煮崩れなし!


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●鯛のあら煮

落とし蓋をして保温15分でふっくら!
ほぐしてたっぷりの煮汁とともににゅう麺も最高。


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●お赤飯

子供の好物ながら蒸すのが面倒でつい買ってしまうお赤飯。
もう母さん作れるよ!
レシピはシャトルシェフのサイトから。
私はこの量の3/4換算で作りました。

お豆はいただきものの北海道の在来種、まだら模様。

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はい、まとめます。

加熱5分で保温鍋。子供迎えに行って帰ってくるとスープできてる!とか非常に便利。
朝も支度している間に肉まん蒸せてるなど。

煮物、煮込みが増えてヘルシー、ダイエットにも○?!(笑)。

煮詰まったりしないので食べる味付けを最初にしてオッケー、または
薄味に作って食べる時に調整する。

お酒入れるならちゃんと飛ばしてから保温鍋へ。
レンジばかり使いたくない人には非常に重宝!
もちろん保温も長いので、遅く帰ってくる家族にも○。

我が家に迎えてからほぼ毎日使っているシャトルシェフ、どうしようもう1台欲しい。。。

あ、ちなみに蓋がステンレスなので沸騰したか中が見えないのですが、ちょうど手持ちの
ガラス蓋がぴったりだったのでよかった。
保温鍋に入れる時差し替えてます。


というわけでありがとう堀江さん!笑
たまにカレーを焦がす母にも送りつけようかと思ってます。


シャトルシェフ/THERMOS
http://www.thermos.jp/product/list/shuttlechef.html

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2015年02月07日

テーブルウェアフェスティバル2015

少しご無沙汰しておりました。
オリーブオイル鑑定のトレーニングを受けたり、奥出雲に出張に行ったり…
今年はもうテーブルウェアフェスティバルは行けないと思っていたのですが、
作家さんから招待状をいただきまして、ご挨拶にだけ!?伺いました。


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ブースNO117 会津の漆とやきもの〜会津匠の会〜へ。
塗師の富樫さんも一年ぶりですが、目は器を素早くチェック(笑)。
去年いただいた玉虫塗りのお椀があり、あ!一回り小さいサイズも出て
いました。ので即効購入。

色味が光の加減で変わるので撮影が難しいのですが、下の方の少し暗めの
方が近いでしょうか、えんじ色、深い紅です。

磨きの仕上げ方でちょっと照りが変わりますね、小さい方が光っています。


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あと目を引いたのが手前の黒いプレート。
硬い金属、または石か煉瓦を思わせる質感。
持ち上げるとやはり軽い、木製の塗り物なんです。


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手前左に並んでいるお皿と椀も同シリーズなんですが、うぅ好み〜。
マットな燻し銀で料理が映えそう。
江戸時代からあったという四分一(しぶいち)塗りと言われる技法
だそうで漆に銀や錫(すず)の粉を蒔いて仕上げるとか。
こちらも今はほとんど作られていないようです、さすが匠の会。


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はい、これも去年は無かったです、出番が多くなりそうなプレートを
いただきました、満足。

さてこの日は午前中から東京ビッグサイトのグルメ&ダイニングスタイル
ショーを歩き回った後に寄ったので、さすがにもうぐったり。
他は流す程度であまり見ませんでした。
帰りに毎年出展しているイタリア・シチリア陶器のGIRASOLE(NO178)
にご挨拶、かわいいアーティーチョークのナプキンがあったので
買いました。

ちなみに今年のお正月に使った赤い丸の大きなプレートもこちらで
売ってますよ〜。


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そんな訳で今年はさらっと参加のテーブルウェアフェスティバルでしたが、
一日じゃ足りない!というほど本気が出る方も多いはず。

明後日9日(月)までです。

テーブルウェア・フェスティバル2015/東京ドーム
http://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/


去年の戦利品レポート↓
お皿とお椀/テーブルウェアフェスティバル2014


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2015年01月14日

ソレントの太刀魚プレート

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今日はお皿自慢です!笑

このお皿を見た瞬間、あの青い丸のところにカラスミパスタか、茹で卵を
散らしたサラダを!と思ったのでした。


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太刀魚かわいいっ!


パスタはとっても日本酒に合う味です。

ボウルに明太子、からすみ(半生っぽいのを使用)、チーズ、EXVオリーブオイル
そしてちょい半端に残ってたコーンペーストを1スプーン。
茹でたフェデリーニと茹で汁で和えるだけ。
コーンがほどよくクリーミーになってナイスでした。


こちらはイタリア、ソレントから来たピエールフランチェスコさんのお皿。
たまに輸入食材を買うハイ食材室で見かけて一目惚れしました。

太刀魚二尾の柄もあって迷いつつ、下の鯖も欲しくて…。


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えぇ鯖皿に鯖鮨を!後悔していません(笑)。
※ちなみに五島の鬼鯖鮨、生に近い〆加減が好きならおすすめ、1月中旬は吉祥寺東急
 でも買えますね〜


隣で鯖の塩焼きをつまんでいる二歳児が「さばさいこー!」と言っています。





ほとんどと言っていいほど絵柄のあるお皿は持っていないのですが、
これはなんとも味があって、食卓が明るくなっていいですね。


あと2枚、もう海に飛び込みたくなるような!きれいな水色のプレートも買いました。
えーっと海老のグリルやオレンジのサラダなんかが似合いそうですが…。


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スモークしたラムチョップです!

やっぱり器は楽しいですね〜でも本当にもうやめないと…(汗)。
2月はまたテーブルウェアフェスティバルが開催されます、今年は行かないように
しようかな(すでに弱気)。


ちなみに去年行った時に入手したものです↓
お皿とお椀/テーブルウェアフェスティバル2014


今日は自分へのクリスマスプレゼントに買った!器をご紹介しました。
最近の決め手というか、買うかどうかの最終的な判断は「次世代に自信を
持って残せるか」です。

大げさという訳でなく私はアンティークでも骨董でも日常どんどん使う派
ですが、本当に素晴らしい物は人より長生きだし、使った人の想いも含めて
大事に受け継がれていって欲しいと思います。

おばぁちゃんたら意外とかわいいの持ってたのね、と言われれば本望です(笑)。
それまで割らないように頑張らなきゃ。


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2014年08月19日

パン・バター・バターナイフ

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前の記事「桃の冷製パスタ・バジル風味」で使ったトマトソースを買った
のはこちら、鈴木農園直売所。
http://suzuki-nouen.cocolog-nifty.com/

素敵な蔵の横の大きな木の下でいろいろな無農薬野菜が売られています。
ウコッケイ(多分鳴き声がしたので飼ってる?)の卵もありました。


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その直売所横には小人の森に入っていくような素敵な小道があります。
パン工房ゼルコバの入り口へ。
http://zelkowa.cocolog-nifty.com/blog/


場所は車じゃないと行きにくいです。
昭島駅からバスも頻繁にはなく暑いし…タクシー乗りました(汗)。
気持ちのいい季節なら西武立川駅から散歩がてら歩けるかも?


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ゆったりとした古民家、カフェスペースも併設の素敵なパン屋さん。
国産小麦粉・完全天日干し塩・2種類の天然酵母を原料の、どっしりと
した風格のパンが並んでいます。

野菜カレー、黒蜜バターサンド、ピーナッツバター、
くるみハチミツココナツだんごのパン、いちじくとクリームチーズ、
など丸型のものが多種類。
あと家族経営の鈴木農園の野菜を使ったパン、この日はサツマイモが
ぎっしり入ったカンパーニュ、グラム売りでした。

バス停はすぐなので、帰りの時間までのんびりお茶するのがおすすめ。
もちろんパンを食べながら。


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どれもしっかりした生地で実直な味わい。カンパーニュも美味しかったです。
が、一番気に入ったのは山型食パン!トーストすると芳ばしくざっくり焼けて、
噛むともっちり!素晴らしい存在感。わわー好みのタイプです。
胚芽パンのようですがあぁこれはたまらん、どうしよう常備したい…。



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見てくださいこのトースト、ざっくざくのもっちもち。
そして美味しいトーストに塗る愛用のバターはガリッと塩入りの発酵バター。
えぇバゲットはオリーブオイルでもいいけど、トーストにはバター派です。
甘いスパイスや蜂蜜なんかつける時はココナッツオイル





フランスのセルドゥメール発酵バター 、最近成城石井で手に入ります。
バターはいろいろ試しますがパンに塗るのは結局これに戻ります。
この前食べた佐渡バターはとても上品で柔らかく別のタイプで美味しかったけど。

ちなみにバターは縦半分に切ってバターケースに。
残りはラップして冷凍しておきます。


今日は愛するパン、バターを紹介しましたがもう一つ最近出会った素晴らしく、
一生のお付き合いになりそうなもの、バターナイフをご紹介します。

バターナイフもですねぇいっぱい持ってるんです、陶製、シルバー、ステンレス、
竹、木製、琺瑯、真鍮…。
機能とデザインの両面から見て只今トップに躍り出たのがこちらの木製バター
ナイフ。
どうでしょうこの美しいフォルム、そしてサイズがしっかり手に馴染みます。
普通小さめが多いのですが、持ち手もたっぷり、そして刃との一体感と繊細な曲線。


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バターにすうっと吸い込まれる薄い歯。使い勝手も素晴らしい!
こちらは宮崎の高橋工芸さんのもの。
素材はサクラ、これを実は当店のくるみ油で仕上げてくださっています。
というわけで嬉しさもひとしおなのですが、贔屓目に見なくても皆様におすすめ
したい逸品です。

パン好きの友人へのプレゼントにもぴったりと想っているのですが…販売状況が
わかりません。
確認次第また情報追記しますね。


ぴかぴか(新しい)9/9追記
1本700円前後、メール便で120円だそうです。
高橋工芸さんへ直接メールでご注文ください。※アドレスの@を一つ取ってください
kougei.takahashi@@gmail.com 


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2014年02月10日

お皿とお椀/テーブルウェアフェスティバル2014

今年のテーブルウェア・フェスティバルでの入手品をご紹介します。


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まずはずっとまともなのが欲しいなーと思っていた和フォーク。
フルーツや和菓子だけでなくちょっとしたおつまみ、前菜にも使えそう。



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器は相変わらず渋いのばかりですが。もう何度眺めてもうっとり、うふふふ。


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まずは即買いの小ぶりで手ごろな器。somekanという白薩摩のモダンなもの。
「これください」と言った方が多分作家さんだったようです。

御茶碗屋つきの虫
http://tukinomusi.jimdo.com/



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こちらは遠目に見た瞬間あっ(好み〜)と思い手に取ってその軽さと手触り
にあぁっ(危険!かなりいい)と思い、名刺を取り急ぎいただき最後に再訪
した福岡のうつわ工房さんの白い浅鉢。

http://utuwakobo.com/

この白地、貫入…「濃いものは染みますよね?」と戻るなり聞けば、
「これがね不思議に染みないんですよ」と作家の熊谷さん。
目止めも必要ないとか!


聞けばなんとカオリン100%ですって!!そんなことできるんですね…いえ相当な
技術と難易度のようです。
まずカオリン(陶土・イメージは砂)を5年寝かさないと形が作れない。
その間にバクテリアの作用で少し粘性が出てくるんだそうです。
粘着剤のようなものは一切使用しません。

そうしてやっと形を作っても火入れで何度も全滅。1枚ずつ1000度で焼き
更に1ヶ月程度寝かさないと割れてしまうそうです。焼きあがりは20%も縮みます。


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うっすらと青みがかった釉薬なのに、温かみのある白に仕上がっている不思議。
美しい貫入と透明感。
絶妙な薄さ、あぁ持っているともう手放したくない。
縁がカッティングされているのも良かったのですが、このシンプルな方はもう1枚
しかなくて、というか出来る量がわずかなので二日目だけど出ている数枚のみ。

メインはこのような粉引もの、ぽってりした感じも普段使いに良いのですが、やはり
こちらを見てしまうと…。
カオリン100%はほとんど趣味みたいなものだそうですが、すごい思い入れが伝わりました。
このお皿に出会えて良かった、大切にします。




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こちらは家具を売っているブースの棚の上の方にぽつんとあって目を惹かれたもの。
遠目には洋物にも見えますが、堂々とした呉須の花唐草。
やちむん(沖縄の焼き物)です。
真喜屋修さん作。
http://qu-wan.com/?mode=f6

手に取るとどっしりとした厚みの安心感、なんともちょうどよくありそうでない
深さとリム幅のバランス。


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フレッシュトマトのシンプルなパスタや、卵の黄身を散らしたサラダなんか似合いそう!
これも…数が少ないようであと1枚しかありませんでした。


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こちらは購入しませんでしたが、同棚の引き出しにひっそりあったガラスの器もすごく素敵でした。




さて、毎年漆器ブースも沢山出店しているのですが、いつもささーっと通り過ぎて
おりました。
というのは、塗りのいいお椀はもう何年も欲しいと思っているものの、なかなか出会えず、
勉強も含めていつか本腰を入れて探さねばと…。
お皿のついでには探せないと思っていたのでした。

古いものも好きですが現代の日常で使うお椀としては小さいものが多いので、
具沢山の汁物用にちょうどいいくらいのが欲しかったのです。


という訳で一応両側の漆器のお店をちらちら横目で流し見しながら歩いていると…。
ん?あらやだ素敵な形、そしてあの色は…。

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大きさといい、質感といい、佇まいといい、どんぴしゃ好みかも。
見た瞬間に赤か黒か迷ってるし…(笑)。

うろうろしていると作家さんがいらっしゃいました。
塗師の富樫孝男さん
http://terradiart.com/hpgen/HPB/entries/5.html

よく見る漆器は黒か朱ですが、こちらは美しい紅。
玉虫塗りという技法だそうで、この写真の下の方に写っているガラスのような
ワインレッドの香水瓶、これは下地の銀粉の煌きによるもの。

その玉虫漆を使ったお椀、本当にこちらも僅かしか作れないのでほとんど
作家さん自ら手売りだそうです。

やはり忘れられず最後の最後に再訪していただきました。


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木は桜、この木目の美しさとそれを殺さない塗り。
均一に塗っても木の柔らかい部分には漆がより入るので濃い目の色に、
硬い部分は鮮やかな紅色に仕上がります。

せっかく自然の素材でもべったりとした仕上がりなのは、合成樹脂などを
木地に下塗りしてしまうから。
持ちやすさ、そして水垢がたまりにくい曲線仕上げの高台など素材への愛情
だけでなく日々使うことへの気遣いも感じられます。


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何といってもこの手仕事の見事さ。
わー一生もののお椀と出会えて嬉しいです。

富樫さん、何年でも待つので子供用のお椀も出来たらご連絡お願いします(笑)。


そんな訳で備忘録も兼ねて書いていたらすっかり長くなってしまいました。
今年はピンポイントで長く深く愛せる器に出会えて大きな収穫でした。
本当に気に入った器は、毎日の食卓を豊かにしてくれますね。

テーブルウェアフェスティバルは本日までです。


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posted by 油売りエマ at 14:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 器・調理器具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

テーブルウェア・フェスティバル2014

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テーブルウェアフェスティバル、2年ほどお休みしましたが今回は2日目に行って来ました!
自分のブログを検索すると、初回は2007年から。
訪れる度に大体お馴染みの業者さんや配置も分かってきて効率的に見れるように
なりました(笑)。

ゆっくり回って見るなら、本当に気に入ったものはその場で買う方がいいかも。
あとで考えて戻って来ようとか思っていると…逃したり疲れて気力がなくなったり、
場所が分からなくなったりします(笑)。
いやそっちの方がむしろ経済的!?


私は今年はしっかり予算を決め、それ以上は欲しがらないようにしました、えっへん。
実際そんなに安くはないし、一度に大量に器を見れる利点と自分の好みの再認識と
言いましょうか、あと集中力を養い優先順位を決める訓練になりますよ。

今回はざざーっと回ってピピっと来たものだけ名刺をもらっておいて、迷いが
ないものはその場で買い、コーディネートを眺めつつ再検討して気になるのは
最後に再訪、買って終了。11時過ぎに入って2時半くらいで終わりました。


初めてなら行かれる前にまず自分の手持ちの器を把握してからがいいかも。
あと収納場所とその方法。どうにも重ねられない器に限って素敵だったりするし!

またはターゲットを絞って行くこと。なんて言っても前回も「大皿、大皿」と
見て回ったのに豆皿ばっかり買って帰るなんてこともありますが…。

素敵〜!!とぐっと来ても一度冷静に実際自宅で使うか、またその使う頻度
も考えてみるのもありですね。
そんな訳で今回ナプキンリングは見送りました。
好きなだけ買えたらほんと大変だわ。

まぁぶらぶら見てるだけでも十分楽しいですけどね〜。


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今回のあ〜い〜な〜と思ったコーディネートの写真を見返して、あ、私リゾートに
飢えているのかもと思いました(笑)。


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木村硝子店の木勝シリーズはいつ見てもうっとり!
薄いガラスの儚さ、美しさ、独特のフォルム。
昔から大好きで工房までお邪魔したことがあります。
何個持っててもまた欲しくなる、うぅ。


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この鳥ちゃんにもぐっと来たな〜。確か山形の作家さんコーナーだったかと。


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このブルーラインのジアンも、ワンプレートランチやベーコンエッグなんかに
飽きずに使えそうと思ってメモ。


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友人のお店、GIRASOLEにも是非お立ち寄りください!
シチリアの鮮やかで素敵な器が沢山ありますよ〜。
私の本の表紙、秋刀魚のオイル煮の赤い土鍋もこちらで買ったものです。


ざっくりですがまずは会期中にお知らせをと思いアップしました。
2月10日まで、東京ドームで開催中です。

テーブルウェア・フェスティバル2014

戦利品は次回紹介しますねー。


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2012年12月24日

木の器と胡桃油

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下の歯が二本出てきた息子はもう6ヶ月、離乳食の時期になりました。

いただいた木の器とスプーンも出番です。
オランダの木靴の型のようなころんとした器とスプーンのセットは油屋スタッフ
達から。
滑らかな曲線のフォルムがとても手に馴染みます。
これは楓の木、離乳食が終わっても塩とか薬味入れに活用できそう!

楓の食器&スプーンセット/クラフト木の実


その下の小さなスプーンと長いスプーンはメープルの木、くるみ油で仕上げられて
います。
さすが塗装油も昔から扱う山中油店貴美子さんの素敵な贈り物。
息子の名前まで彫られていて感激、同素材の歯がためと一緒にいただきました。

赤ちゃんセット/つみ木


昔から荏油(えあぶら)やクルミ油が塗装に使われてきましたが、荏油とはえごまの油です。
これらの油はぽたっと落としておくと、固まります。
これは酸化すると乾く、乾性油だから。その性質を生かして昔から建築物や傘の塗装など
に利用されてきました。

オリーブオイルとかだと、なかなか乾かないんですよ。
油は脂肪酸の割合によって乾性、不乾性、半乾性油に分けられます。
ただしっとり度合いや質感は塗るものの種類とお好みなので、きっちり防水を求めない
ものには椿や菜種、他の油も利用できます。

当店にも尺八など楽器や木工品、櫛のお手入れに椿油や、床に塗るのにクルミ油を購入
されるお客様がいらっしゃいます。
ただうちのクルミ油は食用なので美味しい香りありですが。

木の食器にはぴったりです、この小さなスプーン達も定期的にお手入れして
艶やかにして行こうと思います。布に油をちょっと染み込ませて馴染むように拭
く程度です。

工業用か食用かは精製度の違いだったりします、香りの有無、色などが違う
場合があるので確認してくださいね。
家庭で使う分には食べる用のオイルでちょっとお手入れでも十分だと思います。


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ちなみに息子には、木のスプーンをだいぶ前から渡していたので!くわえ、
噛み、舐め、食べるイメージトレーニングもばっちり!?
重湯はぺろぺろクリア、器ごと引っぱって頬張りそうな勢いだったので裏ごし
お粥もちょっぴりあげました。食べる方の油はもう少し先かなぁ。

塗る方はもう!月見草ホホバマカデミアオリーブアルガン、あと
熊(笑)油まで経験済みです。

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今日は木の器とお手入れの油についてご紹介でした。
皆様どうぞよいクリスマスを〜。

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ラベル:くるみ油 椿油
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2011年03月29日

有田焼ふしぎなお皿

レンジ用調理器具、たっぷりの量やじゃがいもなどならクック膳
少量の蒸し物などにはルクエ/スチームケースを使っています。

でももう一つ、気になる商品が。

焼き魚がレンジで!? 炭火で焼いたようなおいしさ、が謳い文句の
レンジ用皿。


小森谷 嘉右ヱ門窯 ふしぎなお皿 料理の革命 FIRの器 小判型波深溝 陶板
商品名長い…。


ホームセンターにあったので購入、黒はないのね…。

レシピ集がついています、焼き魚のみならず野菜(は水少々加えるもよう)、
フライものからハンバーグまであんまり油は使わない感じです。

マイクロ波と陶土に混ぜた無機炭素の作用で、美味しく焼けるとのこと。


まずは魚の切り身、やってみました。途中で一度反します。
ん?こんがり…しませんね。

ワット数かと思ったけど、目安は500wと書いてあるとこ600でしました。
うーん。味はなかなかふっくらいい感じ、火の通りにムラもないし。
確かにグリルで両面焼くより手軽に美味しくは出来るかも。

でも焦げ欲しいですよね。西京漬けとかなら大丈夫かしら。
またチャレンジしてみます。



野菜もラップ不要、確かにラップすると焼きじゃなく蒸し野菜。
でもラップしないで中までちゃんと火が通りますかどうか。


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格子を入れて油を少しかけた茄子をチン。
お、ジューシーに出来てます、色もきれい!
意外とやりますねぇ。


お次は南瓜とりっぱなしめじをスライスして、ハーブ塩を振り、水を小さじ2くらい
かけてチン。
南瓜、結構ほっくりと出来てます。

熱々のうちに燻製オリーブオイルとバルサミコ酢を絡めて別皿へ。


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確かに簡単に、蒸しと焼きの間程度に仕上がる感じ。
いろいろやって水分量と反し方、ワット数をマスターしたいと思います。

ま、節電を心がけて、1、2分で出来るメニューにしましょう。


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2011年02月09日

テーブルウェア・フェスティバル2011

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はい、今年も行って来ました、テーブルウェア・フェスティバル2011 in 東京ドーム。


行く前に、今年は大皿と黒い銘々皿を探そうと決めて行ったのに、入手したのは
全く違うものばかり…。



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今年も手が出ないものにため息をつき…。


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素敵なコーディネートを眺め…。


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各お店を目を皿のようにして見てまわり、このお皿にはコロッケが映えそう、とか
買ってもあんまり使わないかしら、とか仕舞いにくそう〜などと悶々としつつ…。


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今年の戦利品も割りとシンプルなものばかり。
そして小さいものばかりとなりました。


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何だか毎年買い足している気がするh+の白いお皿。
角に花型も持っていますが、今年は楕円皿を。
この薄さが素敵なのです。



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酒呑みな感じがばれるような(笑)小皿達。


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これも白磁と青磁の猪口ですが、酒肴を盛るのにちょうどよいかと。


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こちらも先付用でもいいし、大振りのお猪口としても使えますね。



と言うわけでさっそくお披露目。

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うーん、小皿は楽しいですね。

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蕪に海苔ディップ。海苔の佃煮とクロテッドクリームを混ぜたものに黄柚子胡椒。
右手前の小皿にはカラスミ。
奥の小鉢はもずくとなめたけに生姜、葱、ポン酢、そして国産えごま油


お酒のお供はちょこちょこいろいろが楽しいのです。



あ、そう言えば工房から直送ということで、萬古焼きの直火陶板を買いました。
これが一番大きかったです。


今年のテーブルウェアフェスティバルは13日(日)までです。
http://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/


テーブルウェア・フェスティバル2009で買ったもの
器のこと:テーブルウェア・フェスティバル2008
テーブルウェア・フェスティバル2007


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posted by 油売りエマ at 17:56| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 器・調理器具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

ミニかんすけで一献

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くふーいただきました!
皆様、本当にありがとうございます。

憧れの錫チロリ。
錫は熱伝導率がよく強くて腐食しない、お酒や水の角がとれてまろやかになると
昔から高級酒器に使われてきました。
でもなかなか高価なものでして…。


多分居酒屋やまちゃん(四谷)でこの「卓上ミニかんすけ」を見た時
「いいな〜」とぼそっと言った呟きを拾ってくださったのですね(笑

嬉しいプレゼントです。


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陶器の器に熱湯を入れてチロリをセットすれば、ものの数分で熱燗に!
氷水を入れてクーラーとしても使えます。

http://sanshin.in.coocan.jp/0305_PRO_KOD.html


さすが呑んべぇ友達、抜かりなく酒温度計もセット!
サイズはもちろん2合(笑

一生もの、大切にします。
ま、寒い内にどうぞ飲みにお越し下さいませ。


と言うわけでますます家飲みが楽しいのです。
日本酒だけでなくワインもいいし、コーヒーも保温できます…。
昨夜誰かが温泉卵も出来るんじゃない?と。出来そう(笑



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今宵のおつまみは…刻み穴子と海苔の佃煮をさっと胡麻油を引いた
小鍋であたため、おろした山芋を流しざっくり混ぜた…


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穴子と海苔の山芋鉄板!
見た目はなんですが、味は絶妙なおつまみでございます。


使ったオイル:金田油店◆純正焙煎胡麻油


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posted by 油売りエマ at 16:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 器・調理器具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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